1. はじめに

私(代表:日野)は、iCPの代表として組織のエンゲージメントに関する取り組みを行う一方、クリニックの事務長として日々の運営にも携わっています。この立場から、現場で働くスタッフとの近い距離で、リアルな課題とその解決策に向き合いながら、エンゲージメントの重要性を実感してきました。iCPは、医師、看護師、専門職、事務員、事務長、そして組織づくりに実績のあるメンバーが共に考え、現場で実践する独自の組織です。私たちは、日々のクリニック運営で得た実際の経験をもとに、クリニックの持続的な成長をサポートしています。


2. 組織課題

私が事務長に就任した際、最初に直面したのは、スタッフ同士のトラブルでした。この経験から、クリニックの運営には、スタッフが幸せであり、働きがいを感じることが必要不可欠であると強く感じました。そのためには、組織の基盤としてエンゲージメントが鍵を握っていると確信しています。


3. iCPの独自性とエンゲージメント

私たちiCPの特徴は、実際にクリニックで働くメンバーが、自らの経験をもとにエンゲージメントを高める取り組みを行っていることです。エンゲージメントとは、仕事や仲間に対して愛着や貢献意欲を持っている状態を指し、それが組織全体のパフォーマンスに大きな影響を与えます。

ギャラップ社の調査でも、エンゲージメントが低い職場では離職率が高まり、生産性が低下することが明らかになっています。一方で、エンゲージメントが高い職場では、生産性や売上が向上し、離職率の低下が確認されています。


4. iミーティング: 現場に根ざした取り組み

「iミーティング」という診療の現場で効果的なミーティングの手法を開発しました。これは時間が取りにくいクリニックでも出来るものです。診療現場の声を反映させ、1時間のシンプルなミーティングを月1回、6ヶ月間実施する形式です。これにより、実際に現場で働くスタッフが主体的に組織改善に取り組む環境を整えます。テーマはギャラップ社の「12の質問」を参考にしています。


5. 実際の効果と成果

このプログラムを導入した結果、最初はモチベーションの低かったスタッフも1ヶ月後には積極的に参加し、3ヶ月後には飛躍的に発言が増えることでコミュニケーションが取りやすくなり、業務改善を自発的に行うようになりました。また、患者数も着実に増加し、以前は1日80〜90人だった患者数が、現在では100人を超えるまでに成長しています。


6. まとめ:エンゲージメントの重要性

エンゲージメントを通じて組織全体の成長を支援することが、今後の医療現場において非常に重要であると私は確信しています。小さな成功体験を積み重ねることで、組織の一体感が高まります。意味ややりがいを感じ、愛着、貢献意欲を持っている状態は、自発的に働きたいという意欲が生まれます。スタッフ一人ひとりがイキイキと働く環境が、組織を持続的に成長させていきます。